震災から1年後。慰霊祭。兄とは宮城で待ち合わせ。
もう兄は離婚をした後でした。
しいくいんは一年経っても月に2回は宮城に帰っていました。
ペーパードライバー講習を受け、車も買って長距離運転もお手の物。
でもやっぱりすごく寂しかった。
しいくいんが頑張っても頑張っても、誰も心から喜んでくれない気がしていました。
実際、親戚や兄からひどい扱いを受けました。(頑張る人間って、そこまでは出来ない比べられる人間からすると目障りらしい。)
家族の愛、無償の愛ってすごく尊いものなんだなって、それを失ってしまったんだってずっと思っていました。
たまに誰にもしいくいんを取られたくないって泣き顔も見せた。
しいくいんもまーちゃんが掛け替えのない存在になった。
まーちゃんはしいくいんを救ってくれた存在なのです。