パン吉さんとしいくいんの、日々を一生懸命に楽しく生きる絵日記です。

カテゴリ: 思い出

震災から1年後。慰霊祭。兄とは宮城で待ち合わせ。
もう兄は離婚をした後でした。

しいくいんは一年経っても月に2回は宮城に帰っていました。
ペーパードライバー講習を受け、車も買って長距離運転もお手の物。
でもやっぱりすごく寂しかった。
しいくいんが頑張っても頑張っても、誰も心から喜んでくれない気がしていました。
実際、親戚や兄からひどい扱いを受けました。(頑張る人間って、そこまでは出来ない比べられる人間からすると目障りらしい。)
家族の愛、無償の愛ってすごく尊いものなんだなって、それを失ってしまったんだってずっと思っていました。
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ん?
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まーちゃんが世界で一番好きって顔でかけて来た。
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まーちゃんはここからたくさんの悲しい思いをした。
しいくいんはまーちゃんの成長を見守り、一緒に色んな事をした。

まーちゃんは何度もこの顔、一番好きって顔を見せてくれた。
たまに誰にもしいくいんを取られたくないって泣き顔も見せた。

しいくいんもまーちゃんが掛け替えのない存在になった。
まーちゃんはしいくいんを救ってくれた存在なのです。

両親の四十九日の時だったと思います。
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突然しいくいんのところに走ってきて、しいくいんの名前を大きな声で呼び捨てにしました。
え!?呼び捨てか!?
めちゃくちゃニコニコしていて、今まで話しかけてくることも無かったのに大好きオーラ全開。
周りから、『しいくちゃんだろ!』って指摘されていました。
兄とかめっちゃ焦ってたなぁ。

震災後しいくいんはずっと黒子のように扱われていて、人として認識されてんだかないんだか、という状況でした。
週三回一人で東京から宮城帰ったりとかすっごく大変だし…。やることも沢山あって。でもずっと黙々と色んなことをこなしていました。
誰もしいくいんを心配してくれる人はいませんでした
でも亡くなった家族のことばかりを考えていたので何にも気になりませんでした。
そんなこんなで、黒子はまーちゃんに『しいくちゃんだよ』って紹介されたことなかったのでした。だから兄がしいくいんを呼ぶときの呼び方を覚えちゃったみたい。

まーちゃんはもしかしたら結構前からしいくいんに話しかけたかったのかも。
その日初めてしいくいんの呼び名が『しいく』だということに気がついて嬉しかったんだと思います。

その時はもうお嫁さんの関係が微妙だったのか、まーちゃんと二人で来ていた兄。
オムツを替えに車に戻ったところ、まーちゃんに『しいくがいい!しいくがいい!』と泣かれたそうです。
ショックでずーっと愚痴っていました。
今思うとママが恋しかったのかなぁ。女の人の方がよかったのかも。

それ以来まーちゃんはしいくいんが大好きなのです。

次にまーちゃんと会ったのは震災後。
しいくいんは1週間に2、3回宮城を行ったり来たり。

比較的震災後すぐ、兄が姪っ子もお嫁さんも連れて来ました。
(ほとんどはしいくいん1人で行ってた。)
兄は一人でくるのは辛すぎて、お嫁さんに一緒に来て欲しかったみたい。
余震があるかもだし、子供はお嫁さんのご両親に預けた方がいいのにな、と思いながら…。

結構ふらふら二人でどっか行っちゃうし。
しいくいんは子供がいるしなぁと思って、寒くないように防寒具や、宮城はまだお店も閉まってたのでおにぎりを結んで、飲み物等を持って行っていました。
兄は、まーちゃんがお腹空いた、と言うと、『しいくからおむすび貰いなさい』みたいな感じ。
なんの準備もしてないのか…。おいおい、と思ってました。
まーちゃんは美味しそうに食べてて可愛かったです。
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まーちゃんはまだ無口。
兄の友人は怖がるのにしいくいんは大丈夫、と行った感じでした。

子供好きなしいくいんですが、唯一興味のない子供が兄の子、まーちゃんでした。
理由は兄が面倒くさいから。
ちょっかいかけようものなら有る事無い事言われるに決まっている。

兄のお嫁さんの出産時はしいくいんの母親がひと月ほど手伝いに行っていたので、お祝い持って行きましたが、顔も覚えてなく、抱っこもしませんでした。

そのうち、もっと孫に会いたいと母親がダダをこね、お嫁さんに嫌われてしまい、実家に寄り付かなくなりました。。。
そもそも宮城と東京で遠いしね。
久しぶりに兄が一人でまーちゃんを実家に震災直前の正月連れてきて、それを見かけました。
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兄はまーちゃんを置いてお出掛け。深夜まで帰ってこないので母が嬉しそうに世話を焼いていました。
まーちゃんの大好物のイチゴ食わせすぎたとか…。
庭にイチゴのビニールハウスまーちゃんのためにしいくいんの父親が建てていました。溺愛されていましたよ。

人見知りで口数の少ない子供でした。
姉に似てるな、小さくて可愛いなーとは思ってました。
それがまだしいくいんの家族が生きている時のまーちゃんの印象でした。

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