パン吉さんとしいくいんの、日々を一生懸命に楽しく生きる絵日記です。

カテゴリ: まーちゃん

算数の勉強について行く為には九九が必須。
これはひたすら暗記しないといけないもの。
練習に付き合って貰ってなくて、学校にも行ってなかったまーちゃんはもちろん出来ない。

しいくいんは九九の表を購入しました。
A3くらいのサイズで、読み方も書いてある物。
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車に乗ってる時間に表を渡して覚えてもらいました。
最初は、一緒に読み上げたりしてたんですけど、なかなか覚えられないなーと思って。

じゃあ、覚えてしいくいんに暗唱して見せて、というと、1分くらいじーっと表を見て、こっちを見つめてくる。
覚えた?と言うと、暗誦し始めました。
4の段、5の段、6の段、とどんどん同じように覚えて、疲れたので8の段覚えた所でやめ。
次の日9の段を覚えて、終了。
失敗して、もう一度1分くらいじーっと見て、を繰り返していましたが、大して失敗もせず。
集中さえしてしまえばすぐ覚えられるようです。

そんな風に暗記したもの、すぐ忘れちゃうと思うじゃないですか?
ちゃんと覚えており、登校後九九を応用した問題もスラスラ解けました。

4年生で覚える小数点についても、「0.1が10個集まると、1になるし、0.01が100個集まると1になるんだよ」と言っただけで理解し、そこから勝手に問題が解けるようになりました。

なぜ、まーちゃんは今まで勉強が出来なかったのか・・・・・。
ちょっと説明するだけですぐわかるのに!!!
特に算数は好きだしすぐ理解できるようです。

しいくいんも理系人間です。
小学校のころ算数のテストは勉強しなくてもクラスで1番良かったりしました。特に難しい応用問題のテスト。
理系、文系に遺伝ってあるのかなぁ・・・・。

まーちゃんは電車に一人で乗れるし、一度行った所に不安げなく辿り着ける。
日常生活は過酷な環境の中で普通の小学生よりもしっかりしてる部分があるのです。
それを全て読まずにこなしてるとしたら記憶力なんてものすごいのかも…。 

さて、学校の勉強についてビビりながら学校を後にしたしいくいん。

まーちゃんに、ヒアリングしました。

まーちゃん、ひらがなは書ける?
「かける。」

カタカナは書ける?
「・・・苦手」

じゃあ練習しようか、となりました。

算数はどうかな?
「九九は出来ない・・・」
なるほど。九九の覚え方、考えておこう。九九の表を買おうかな。

まーちゃん、出来ない事を人に見られるのが嫌で隠す傾向があるそう。
しいくいんには一応ちゃんと言える。それはとても良かったと思っています。

とりあえず、文章を読めて九九ができれば色々出来る事が増える。
その為にはひらがな、カタカナは最低条件。漢字にふりがなふってある文章読めるってだけでだいぶ違うから。

カタカナの文字を読ませてみると、読めるは読める。
うろ覚えってことかな。

とりあえず、ひらがな46文字に対応したカタカナを書いて貰うと、26文字しかかけなかった・・・。
これまで書いてみようとした事も無かったんだろうなぁ。
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カタカナの表を3分で見て覚えてもらって、7分間書くという再チャレンジ。
3回目で45文字書けるようになり、4回目で46文字全部書けるようになった!
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30分~40分で全部暗記できました。
子供ってすごいなぁ。
ひらがな、カタカナの表はしばらく貼っておくから、困ったらこれ見てねー。

こないだのクリスマスのお話。

いつもはまーちゃんも、叔父さんの家に兄とお泊りしたりして、ハトコ等と過ごし、しいくいんはプレゼントをこっそりと仕込む係だけやってさよならするのですが、今年は兄の仕事の都合で22日からの3連休1人でお留守番。
24日は兄が空いてるようなのですが、叔父のお家にとかは到底無理。

兄のお家で楽しいクリスマスパーティーと行くはずもなく、あまりにもかわいそうなので家でまーちゃんを預かってクリスマスパーティーをすることにしました。

まーちゃんは料理に興味があるとのこと。
しいくいんはいつもはローストチキンレッグを作るのですが、今年は鳥の丸焼きにチャレンジしました!
レアだし、盛り上がるかなーと思って。

さあ、まーちゃん、やってみようか!
結構簡単だよ~!とまーちゃんを振り返ると。
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顔をそむけるまーちゃん。そしてパン吉さん。

え?これ、怖いやつ?

ハーブ塩をミックスしてもらう事だけやって、あとは後ろを向いていてもらいました。

しかし、焼けたら美味しそう~!と目を輝かせていました。
え?どう言うこと?鳥肌が嫌なの・・・?

パン吉さんのお姉さんと姪っ子、甥っ子も来て、パパンダさんと、パン吉さんとしいくいんとまーちゃんで7人のパーティーをしました。

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2.4kgの鳥の中抜きで作ったローストチキンは、7人で食べきれました。中にジャガイモとかニンジンとかも入れてありましたよ。

他にもリースサラダ、ミルクスープ、スペアリブ、手作りピザ等々を作り、大きいケーキを皆で切って食べました。
パン吉さんの甥っ子、姪っ子とも遊べ、本当に楽しい一日でありました。

まーちゃん用に包丁も買いましたよ。子供用って先端丸くなってるんですね。
くまちゃんマークがついていて、とてもかわいいです。

支援センターから、学校に自然になじむには新学期からきちんと学校に言った方が良い、と言われました。

引っ越しが平日の方が安い為、兄は学校が始まってから数日たって引っ越そうとしていました。
じゃあ、引っ越しの前はしいくいんのお家から通わせればいい。
そっちの方が色々落ちついてケア出来るし!ということで、兄に提案しました。

書類がそろってなくて、休みもなく、年末年始にかかってしまい転入手続きが出来ないと言いだしました。
むしろ、引っ越しまでに転入手続き出来るのか?という日程。

おいおい、と思いました。どうするつもりだったのよ。
委任状をつくって支援センターに行った次の日、しいくいんが会社を休んで兄とまーちゃんの転入手続き、転校手続きをしてくることにしました。(支援センターに行った日に転出手続きはしてもらった)

転校先の学校には支援センターから連絡が行っていると聞いていましたが、転校の予定を伝える為に兄が電話をかけた時には面談などの件は何も言われなかったそう。
支援センターの先生に、先に学校と面談すべきと言われてたのにおかしいなぁと思っていました。
急に転校手続きに行くことになった為、しいくいんが学校に電話をかけると、
「叔母様ですよね。面談した方が宜しいですよね?」と言われました。ホッとしました。
兄には言わない方針だったんですね…。正解だと思います。

と。いう事で印鑑や必要書類を持ったまーちゃんと合流し、手続きをしてきました。
子供を持った事のないしいくいんはちんぷんかんぷん。
市役所の人に沢山親切にしていただきましたし、支援センターの先生に問い合わせをするときに市役所経由でしたので、その時の職員さんも来てくれました。

その後、まーちゃんとしいくいんのお家から歩いて学校へ。
これからまーちゃんはこの学校に通うのです。なるべく覚えて行かなきゃね。
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寒い寒いとギャーギャー騒ぎながら楽しく歩きました。まーちゃんの手はいつもポカポカ。
笑えば笑うほど暑くなるそうです。

学校はもう休みに入っていて、校長先生、副校長先生、6年生の先生が当番でいらっしゃいました。
転校の書類を出し、まーちゃんについてお話ししました。支援センターからお話がいっていたのかと思ったのですが、対応してくれた6年生の先生や校長先生は覚えていないのか、聞いてないのか。
宿題や書き初めの話になってしまい、しいくいんはいきなり焦ってしまいました。
カタカナもかけないのに、九九もできないのに、いきなりこれかぁと思うとハードルが高すぎて…。

学校にずっと行けてなくて、と話を切り出すと校長先生は話に思い当たったのか、こう言われました。
『学校に出来ることには限界があります。支援学級(固定級のこと)の方がいいかも…うちには無いんですが』。
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今までいた学校からはしいくいんは、助けてあげてください、と頼まれる立場でした。
でも、新しい学校としては問題のある人間が転校してくるだけ。そう思い至ると急に不安になりました。
他の子の迷惑にならないように過ごさせるので、お願いしますと頼むしかありません。

そもそも、今更学校に全部教育を任せてって言えるとは思っていません。
正直、勉強ができないのも個性と言って仕舞えばそれでいいし、学校に楽しく通えて、毎日有意義に過ごせれば良いって思っていたのです。
支援センターの先生もそうアドバイスした結果がこの学校に通うという結論だったのです。
それにしいくいんも頑張って勉強を見ていきます。

友達ができれば良いよね、楽しく通いたいんだよね、とまーちゃんにいうと、まーちゃんは力強くうなづきました。

先生たちも、その姿を見て、ならばやって見ましょうと言ってくれました。

後日しいくいんは一人で学校にきて、相談をしてきました。
兄の問題行動で学校に迷惑をかけないように、なるべくしいくいんが学校と直接やり取りするというものです。
公的には兄の面子を潰さないよう、兄を保護者として扱います。しかし、実際にはしいくいんが全て対応し、連絡帳でやり取りします。
PTA活動も場合によってはしてくださいと言われました。
とりあえず、不安をいっぱい抱えつつ頑張る所存です。

支援センターの先生と、相談したり何度も電話したりして、色んな事を決めた結果、見た目上は一番近い学校の普通学級に通い、今までどうり通級を利用する(前の学校でも通ってた)という普通な感じの結果になりました。

その裏でしいくいんとまーちゃんが必死に頑張ると言う条件がついていますが・・・。

兄に手続きのサインがいるんだよ~という感じで支援センターに何でもないようにして連れて行きました。

まーちゃんのテストに先生がまーちゃんを連れ出すと、支援センターのもう一人の先生に、兄はまーちゃんをディスり始めました。

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あいつが怠け者でだらしが無い為に、こういうことになった。
俺はいつも歯を磨け、風呂に入れ、髪とかせ等々、言っているのにその半分もやらない。
学校に行けないのもあいつが怖がりなせいだ。自分で克服しなきゃだめだ。
自分が変わらないとどうにもならない。

しいくいんは、黙って机を見つめていました。目をつむるしかできない。
何も教えないのに、出来ないと駄目だと言い、出来る状況でもないのに言っているにやらないと言う。
この後に及んで、支援センターの人に私の近くに住む事の言い訳を、まーちゃんの自身の責任の為、と言いだしました。

生活についての支援(家事支援等)を切りだされても、うちは出来てるんで、と断っていました。
ものすごく汚くて、口にするのもはばかられるほどだったと学校の先生から聞かされていたしいくいんはホントにイラっ。

でもなんかを言ってここで台無しにするわけにはいかないのです。

そのうち、まーちゃんが帰ってきました。
外から結構楽しそうな笑い声などが少し聞こえてきていて、リラックスして出来たんだな、と思いました。
でも、またまーちゃんの事を兄がディスり始め。
まーちゃんは微妙な表情で座っていました。

相談が終わって、兄と別れた後、支援センターの先生に電話をしました。
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先生から見ても兄と一緒にいるまーちゃんは、顔がこわばり、口数が少なくて異常。
このままだったら絶対に親と引き離すと言われました。

先生はしいくいんの事を心配してくれました。
特に兄との関係性が大変だろう、と言われて、もし何かあったら相談していいと言われました。
しいくいんも実はすごく心配。

兄は、自分がまーちゃんを育てているし、しっかりやっていると周りに見せつけたくてしょうがないのです。
しいくいんがまーちゃんの面倒をみることに対して、ケチをつけてくる可能性が多々あります。

でも、まーちゃんの為に行動するしかないと思いました。

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