パン吉さんとしいくいんの、日々を一生懸命に楽しく生きる絵日記です。

カテゴリ: 日記

こないだのクリスマスのお話。

いつもはまーちゃんも、叔父さんの家に兄とお泊りしたりして、ハトコ等と過ごし、しいくいんはプレゼントをこっそりと仕込む係だけやってさよならするのですが、今年は兄の仕事の都合で22日からの3連休1人でお留守番。
24日は兄が空いてるようなのですが、叔父のお家にとかは到底無理。

兄のお家で楽しいクリスマスパーティーと行くはずもなく、あまりにもかわいそうなので家でまーちゃんを預かってクリスマスパーティーをすることにしました。

まーちゃんは料理に興味があるとのこと。
しいくいんはいつもはローストチキンレッグを作るのですが、今年は鳥の丸焼きにチャレンジしました!
レアだし、盛り上がるかなーと思って。

さあ、まーちゃん、やってみようか!
結構簡単だよ~!とまーちゃんを振り返ると。
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顔をそむけるまーちゃん。そしてパン吉さん。

え?これ、怖いやつ?

ハーブ塩をミックスしてもらう事だけやって、あとは後ろを向いていてもらいました。

しかし、焼けたら美味しそう~!と目を輝かせていました。
え?どう言うこと?鳥肌が嫌なの・・・?

パン吉さんのお姉さんと姪っ子、甥っ子も来て、パパンダさんと、パン吉さんとしいくいんとまーちゃんで7人のパーティーをしました。

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2.4kgの鳥の中抜きで作ったローストチキンは、7人で食べきれました。中にジャガイモとかニンジンとかも入れてありましたよ。

他にもリースサラダ、ミルクスープ、スペアリブ、手作りピザ等々を作り、大きいケーキを皆で切って食べました。
パン吉さんの甥っ子、姪っ子とも遊べ、本当に楽しい一日でありました。

まーちゃん用に包丁も買いましたよ。子供用って先端丸くなってるんですね。
くまちゃんマークがついていて、とてもかわいいです。

支援センターから、学校に自然になじむには新学期からきちんと学校に言った方が良い、と言われました。

引っ越しが平日の方が安い為、兄は学校が始まってから数日たって引っ越そうとしていました。
じゃあ、引っ越しの前はしいくいんのお家から通わせればいい。
そっちの方が色々落ちついてケア出来るし!ということで、兄に提案しました。

書類がそろってなくて、休みもなく、年末年始にかかってしまい転入手続きが出来ないと言いだしました。
むしろ、引っ越しまでに転入手続き出来るのか?という日程。

おいおい、と思いました。どうするつもりだったのよ。
委任状をつくって支援センターに行った次の日、しいくいんが会社を休んで兄とまーちゃんの転入手続き、転校手続きをしてくることにしました。(支援センターに行った日に転出手続きはしてもらった)

転校先の学校には支援センターから連絡が行っていると聞いていましたが、転校の予定を伝える為に兄が電話をかけた時には面談などの件は何も言われなかったそう。
支援センターの先生に、先に学校と面談すべきと言われてたのにおかしいなぁと思っていました。
急に転校手続きに行くことになった為、しいくいんが学校に電話をかけると、
「叔母様ですよね。面談した方が宜しいですよね?」と言われました。ホッとしました。
兄には言わない方針だったんですね…。正解だと思います。

と。いう事で印鑑や必要書類を持ったまーちゃんと合流し、手続きをしてきました。
子供を持った事のないしいくいんはちんぷんかんぷん。
市役所の人に沢山親切にしていただきましたし、支援センターの先生に問い合わせをするときに市役所経由でしたので、その時の職員さんも来てくれました。

その後、まーちゃんとしいくいんのお家から歩いて学校へ。
これからまーちゃんはこの学校に通うのです。なるべく覚えて行かなきゃね。
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寒い寒いとギャーギャー騒ぎながら楽しく歩きました。まーちゃんの手はいつもポカポカ。
笑えば笑うほど暑くなるそうです。

学校はもう休みに入っていて、校長先生、副校長先生、6年生の先生が当番でいらっしゃいました。
転校の書類を出し、まーちゃんについてお話ししました。支援センターからお話がいっていたのかと思ったのですが、対応してくれた6年生の先生や校長先生は覚えていないのか、聞いてないのか。
宿題や書き初めの話になってしまい、しいくいんはいきなり焦ってしまいました。
カタカナもかけないのに、九九もできないのに、いきなりこれかぁと思うとハードルが高すぎて…。

学校にずっと行けてなくて、と話を切り出すと校長先生は話に思い当たったのか、こう言われました。
『学校に出来ることには限界があります。支援学級(固定級のこと)の方がいいかも…うちには無いんですが』。
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今までいた学校からはしいくいんは、助けてあげてください、と頼まれる立場でした。
でも、新しい学校としては問題のある人間が転校してくるだけ。そう思い至ると急に不安になりました。
他の子の迷惑にならないように過ごさせるので、お願いしますと頼むしかありません。

そもそも、今更学校に全部教育を任せてって言えるとは思っていません。
正直、勉強ができないのも個性と言って仕舞えばそれでいいし、学校に楽しく通えて、毎日有意義に過ごせれば良いって思っていたのです。
支援センターの先生もそうアドバイスした結果がこの学校に通うという結論だったのです。
それにしいくいんも頑張って勉強を見ていきます。

友達ができれば良いよね、楽しく通いたいんだよね、とまーちゃんにいうと、まーちゃんは力強くうなづきました。

先生たちも、その姿を見て、ならばやって見ましょうと言ってくれました。

後日しいくいんは一人で学校にきて、相談をしてきました。
兄の問題行動で学校に迷惑をかけないように、なるべくしいくいんが学校と直接やり取りするというものです。
公的には兄の面子を潰さないよう、兄を保護者として扱います。しかし、実際にはしいくいんが全て対応し、連絡帳でやり取りします。
PTA活動も場合によってはしてくださいと言われました。
とりあえず、不安をいっぱい抱えつつ頑張る所存です。

支援センターの先生と、相談したり何度も電話したりして、色んな事を決めた結果、見た目上は一番近い学校の普通学級に通い、今までどうり通級を利用する(前の学校でも通ってた)という普通な感じの結果になりました。

その裏でしいくいんとまーちゃんが必死に頑張ると言う条件がついていますが・・・。

兄に手続きのサインがいるんだよ~という感じで支援センターに何でもないようにして連れて行きました。

まーちゃんのテストに先生がまーちゃんを連れ出すと、支援センターのもう一人の先生に、兄はまーちゃんをディスり始めました。

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あいつが怠け者でだらしが無い為に、こういうことになった。
俺はいつも歯を磨け、風呂に入れ、髪とかせ等々、言っているのにその半分もやらない。
学校に行けないのもあいつが怖がりなせいだ。自分で克服しなきゃだめだ。
自分が変わらないとどうにもならない。

しいくいんは、黙って机を見つめていました。目をつむるしかできない。
何も教えないのに、出来ないと駄目だと言い、出来る状況でもないのに言っているにやらないと言う。
この後に及んで、支援センターの人に私の近くに住む事の言い訳を、まーちゃんの自身の責任の為、と言いだしました。

生活についての支援(家事支援等)を切りだされても、うちは出来てるんで、と断っていました。
ものすごく汚くて、口にするのもはばかられるほどだったと学校の先生から聞かされていたしいくいんはホントにイラっ。

でもなんかを言ってここで台無しにするわけにはいかないのです。

そのうち、まーちゃんが帰ってきました。
外から結構楽しそうな笑い声などが少し聞こえてきていて、リラックスして出来たんだな、と思いました。
でも、またまーちゃんの事を兄がディスり始め。
まーちゃんは微妙な表情で座っていました。

相談が終わって、兄と別れた後、支援センターの先生に電話をしました。
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先生から見ても兄と一緒にいるまーちゃんは、顔がこわばり、口数が少なくて異常。
このままだったら絶対に親と引き離すと言われました。

先生はしいくいんの事を心配してくれました。
特に兄との関係性が大変だろう、と言われて、もし何かあったら相談していいと言われました。
しいくいんも実はすごく心配。

兄は、自分がまーちゃんを育てているし、しっかりやっていると周りに見せつけたくてしょうがないのです。
しいくいんがまーちゃんの面倒をみることに対して、ケチをつけてくる可能性が多々あります。

でも、まーちゃんの為に行動するしかないと思いました。

昨日の記事で書いたように、学校から大問題を聞かされたしいくいん。

校長先生や副校長先生の方から、引っ越し先の教育支援センターに連絡を取って貰えることになりました。
本来は親権者じゃないと相談を持っていけないようです。
ですが、今回は特殊事例。誰もが兄が行って良くなる事が無い事を解っており(というか行かない)、まーちゃんの事を考えてくれています。

事情を知っている先生方や、まーちゃんの行っている登校拒否の児童が行く学校等の先生が連携してまーちゃんの事を伝えて行ってくれました。
例えば、学業のレベル、発達テストの結果、性格等。(逆にしいくいんは知らされない。)

引っ越し先の支援センターに事情を話してくれたと言うことで、問い合わせる順序や問い合わせる先生などを聞き、連絡をとりました。

お電話した所、親権者でなくとも相談に行っても良いとの事。
色々決めた後に、兄に許可を貰う感じで進めましょう、となりました。

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育児放棄された子供については、なかなか学力を戻すことが難しい事が解りました。

支援学級の固定級(知的障害のある方のクラス)は生徒8人に1人の先生がついてくれます。
1人1人のレベルに合わせた授業を比較的してもらえるようで、前の学校の先生からは、引っ越しただけでは絶対に学力は改善しないので、この固定級に行った方が良いと勧められていました。

しかし、支援学級の固定級に入るには知的障害であると認定されなければなりません。
まーちゃんの判定は、障害なし。普通の子と一緒です。

一度支援固定級に入ると、普通級とは学業の進みが違う為(普通級の7割程度となる)、普通級に追いつくことは難しくなるそうです。
そうすると、中学校も支援級に入ることになる。ただし、知的障害が無い場合、高校入学で支援級に入ることは出来ない決まりだそうです。
この為、高校入学時に道が無くなってとても苦労することになる。

そもそも、最初から支援の固定級に入ることは無理で、勉強が追いつけない、という事を確認し、時期をみて、テストをして、といった形になるそうなのです。また、その間登校拒否をしていたら正しい判定が出来ない為に、固定級には行けないそうです。

かといって通級(普通学級に通いながら通う教室)は、法定では週8時間までと決まっているそうですが、枠がいっぱいでせいぜい週2~3時間しか受けられず・・・。

すごい詰み具合。そもそもは障害が無いんですもんね・・・。
普通の子供でも今の世の中親の支援がまったくないと、こうなるんだなぁ。怖いなぁ。
まーちゃんの場合は親もまーちゃんの自信をなくすことバンバン言ったからそれも悪い方向に作用してると思いますが。

しいくいんはまーちゃんにお家で基礎学力をつけさせるつもりです。
しいくいんは親と暮らせない子供の暮らす施設で勉強を教えるボランティアをしていた事があって、勉強を教えることは得意な方です。
また、パン吉さんも協力してくれると言っていました。

それを伝えると、「まーちゃんは幸せです。この状況に陥って、救いの手がこんなにある事が稀です」と言われました。
(救える手があったのに、救ってなかったからこうなったのかもしれませんが…。)

先生は、つい先日、1回も学校に行った事無い6年生の女の子を初めて部屋から外に連れ出した話をしてくれました。
皆で一生懸命働きかけて何とかそこまでこぎつけたと。
1人親の世帯は暮らすのに精いっぱいな事もとても多くて、このような事態は少なくないとのことでした。

また、まーちゃんの性格を聞く限り、心はちゃんと成長している。だから、普通級に通った方が良いと言われました。
そうだよな、と思いました。
勉強が出来ないなんて、大人になればただの個性です。
気にしなくて、自分に向いているものや、自分の好きなことで社会に出て行けばいいんですものね。
まーちゃんはお話を考えるのがとても上手だし、小さい子の面倒を優しく見るのも好き。
色んないい所があるのです。

記憶力がとても良かったりするし、お話も大人でもびっくりするような良くできたものを考えます。
その話をすると、「潜在的にはもっと知能は高いかもしれませんね」と言われました。
可能性にかけて、普通級で頑張ることになりました。
後は兄の許可を取るだけ!
まーちゃん自身も先生に受け答え等をみる為のテストを受けることになりました。

まーちゃんと兄が引っ越してくることになりました。

まーちゃんの絵本を読む様子をみて、1年生でももっと上手に読むんじゃない?と不安になったしいくいん。
まーちゃんもう4年生なのに。
療育とか教育の支援センターに相談した方が良いかなぁ。

そういえば、運動会の時に担任の先生が掴みかからんばかりの勢いで「しいくちゃんですね!今度相談したい事があるんです!」って言ってきていたなぁ。
授業参観でも行けば会えるかと思ってまーちゃんに聞いてみたけど「そんなものは無い」って言われたし。(確実に嘘だろうが…)
これはまず今の小学校に聞いてみるべきだろう、と思いしいくいんは電話をかけた。
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担任は授業中で出れ無かったけれど、副校長先生もまーちゃんのことは認識しているようで、学校に来るようにとのこと。
その日のうちに向かいました。
内容は兄には言わない事を条件に赤裸々に話してもらえました。
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まーちゃんがとてもかわいそうな状況だった事が解りました。

しいくいんが兄について他人に話す時、パン吉さん以外はまずその特徴ややり口を信じてくれませんでした。
そんな人間はいるわけない、とでも思うのでしょうか?

でも、まーちゃんの学校の先生たちは本当に兄に迷惑をかけられ、かつ、まーちゃんの事を思うと憤りが湧くようで、初めてここまで共感を得ました。
また、何も手出しが出来ない、というもどかしさも含めて、そうだよな、と共感が。
兄は、自分に不都合があると何か方法を探してこちらを脅してくるのです。
出来る事ならかかわり合いを持ちたくない人間です・・・。

兄に不都合を生じさせていると思わせず、まーちゃんをこちらで何とか保護すると言うのが今回のしいくいんの作戦です。

ただ、まーちゃんがここまで精神的に追い詰められてるって思わなかったんです。
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まーちゃんはしいくいんと居る時はにこにこ。
笑いすぎてほっぺが痛くなる、と言ってたの聞いて、普段こんな風に笑ってないのかな?と不安になる事がありました。
うつろな表情で過ごす中、しいくいんの話をするときは瞳を輝かせていると先生たちから言われました。
だから唯一の救い、唯一信頼している大人だと。
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聞いていて、辛かった。申し訳ないと思いました。
しいくいんは兄や親戚たちの中に居るのが嫌で、まーちゃんの為と思ってもだんだん兄の要求がエスカレートしていき・・・。
そして2年間ほど、まーちゃんと会う頻度を月2回に減らしていました。
その間にパン吉さんと出会って結婚して家まで建てたんですけど。

こんなに苦しんでいたのに、気がついてあげられなかった。
悶々としていると、パン吉さんが「まーちゃんを一番いい条件で迎えられるようになる為に気がつかなかったんだよ」と慰めてくれました。
確かに2年前、まーちゃんを預かろうと思ってたら、私壊れていたかもなぁ。
兄がずかずかと私を壊していたと思います。

今だったら、パン吉さんパパンダさんと、広いお家でまーちゃんと一緒に暮らせる。
パン吉さんとパパンダさんのいるお家に兄が入り込むことは無いでしょう。
そして、流石にまーちゃんに何らかの補助が必要であると兄も認識しています。

後悔しててもしょうがない。
これから、皆で楽しく生きていけるように頑張るつもりです。

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